「Scrum Boot Camp The Book」という本を書きました #scrumbcbook
スクラム道のみんな([twitter:@Ryuzee]と[twitter:@miholovesq])と書いた書籍「Scrum Boot Camp The Book」が 2/12に翔泳社から出版されます。これまで講演などで「Scrum Boot Camp が本になります」と宣伝してきましたが、ようやく出せてほっとしています。
#一度リリース延期してすいませんw
おそらく書店には 2/13 以降に随時並んでいくと思います。
2/14、15に開催される 「Developers Summit 2013 でも販売され、サイン会もやっていただけるとのことです。
この本は、アジャイル開発手法の1つである Scrum について、それが何からか実際のプロジェクトではどう取り組むのかについて分かりやすく伝え、内容は大きく 2 つに分けられています。
その1つは基礎編で、Scrum はルールが決められているので、まずはそれを正しく理解できるように分かりやすくまとめました。
そして、どうプロジェクトで取り組んでいくかを実際のプロジェクトでよく直面する問題を題材に解説している実践編に分かれています。ここはなるべく実際のプロジェクトの雰囲気が伝わるようにマンガを使ってみました。
#マンガを使って解説したアジャイルの本は日本では初だと思うので自慢しとこw
ちょっと本の一部を引用しますが、Scrumについてこうしたことを感じている人に向けて書きました。
- 決められていることが少なくて不安だ。
- 自分の現場ではすべてを適用するのが難しく思える。
- 日々どういった作業をしないといけないのかがよくわからない。
- 調べてみたら「Scrumはフレームワークなので自分の現場に合わせましょう」と書かれていて途方に暮れる。
この本は、実際に現場でScrumにかかわる全ての人(スクラムチーム)向けに書きました。ぜひ、開発チームのメンバーの方だけでなく、開発リーダー、プロジェクトマネージャー、プロジェクトの企画を出す側の人などScrumのロールのどれかにあてはまりそうな人に読んでもらいたいです。そして、上のような不安を解消してプロジェクトを進めて、少しでもうまくいってほしいと思っています。
また、用語は Scrum のものを使っていますが、アジャイルサムライを読んで同じようなことを感じている方にもぜひ読んでほしい!! そのため、インセプションデッキなどプロジェクトをうまく進めていくことのに必要なこともいろいろと紹介しています。他にも僕らが仕事でScrumの導入するときのテクニックなどもたくさん取り上げているのでお楽しみに。
#あまりにも書き過ぎたので仕事なくなったらどうしよww
僕たちは、これからアジャイルに開発に取り組もうと考えている人や始めたばかりの人が少しでもうまくいってほしいという想いで書きました。
手に取ってもらえればもちろん嬉しいですし、本を読んで少しでも何かの役に立つことがあればそれ以上に嬉しいことはありません。
こんな本ですが、よろしくお願いします。
- 作者: 西村直人,永瀬美穂,吉羽龍太郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 13回
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少しだけ個人的なことを。
最初、縁あって「Scrum Boot Campを本にしてみない」と声を掛けてもらったときは悩みました。
ゼロから本を書くことに不安もあったのもあったけど、アジャイルサムライを Scrum の文脈に書きなおすぐらいしかアイデアがありませんでした。アジャイルサムライはアジャイル開発についてとても良い入門書です。それをわざわざ Scrum の用語に変えただけの本を出版しても...
そこで改めて「Scrum Boot Camp」というものをボケーっと見つめ直して、"Boot" するってことに焦点をあてようと考えました。
アジャイルサムライやいろんなイベントなどを切っ掛けに、アジャイル開発を知って、これから取り組もうとする人や取り組みはじめた人が増えてきました。そうした人にはぜひ自分の現場で成功してほしいと僕は思っていて、最初の段階で悩みがちなことを乗り越えられるヒントぐらいは僕にも出せるかも... 読んだあとにアジャイルのことは分かったという本ではなく、自分の現場をアジャイルにするってこういうことなんだと分かる本を書きたい!!
# この話だけで2時間は喋れるなw
でも、悪戦苦闘の連続でしたwww
けれど、翔泳社のみなさん、共著者のふたり、最初に読んでほしいと思った人を集めたレビュワー陣、スクラム道のみんな、他にもさまざまな人に助けてもらいました。こうした切っ掛けをくださった方、書くのを支えてくれた方、本当にありがとうございました。この本が出せたのはみなさんのおかげです。
# みなさんの期待に答えられる内容にはなったかな...w
とくに書いているときにみなさんに言ってもらったことは、本当に励まされました。いろいろあるのですが、忘れてしまわないようにいくつか書いておこう。
- 「いまのソフトウェア開発の姿がちゃんと書かれているね」
- 「ふだんの仕事でナヲトが話していることがそのまま書かれているね」
こうしてできた本をみなさんの手元に届けられたことで満足しています。
もし手に取ってもらえればさらに嬉しいですし、みなさんの現場をアジャイルにする切っ掛けになれば幸いです。
できれば読んだ感想を教えてくれるととても嬉しいので Facebook ページをつくりました。辛辣な意見ももちろん大歓迎です。
この本の話はどれだけでもできそうなのでこの辺でww